補助金の使い方

窓の補助金は着工前に申請が要る?国の制度の答えと2つの準備

窓の補助金は着工前に申請が要る?国の制度の答えと2つの準備

窓の断熱リフォームを考え始めると、「補助金は、工事を始める前に申請しないと間に合わないのでは」と気になる方もいるかもしれません。

国の「先進的窓リノベ2026事業」(環境省)では、交付申請は工事の完了・引渡し後です。工事に着手する前に欠かせないのは、工事請負契約と工事前の写真撮影の2つ。交付申請の予約は任意で、できるのも最初の工事に着手した以降です。

この記事では、国の制度で「工事の前にすること」と「工事のあとにすること」を分け、自治体の制度との違いも含めて、2026年10月28日時点の環境省公式サイトの内容をもとに整理します。

作成者 嘉村 真一(株式会社エオエル 代表取締役) プロフィール

作成日 2026年11月3日 最終更新日 2026年11月3日 本記事は2026年10月時点の情報です 読了時間 約10分

国の窓の補助金は、着工前の申請が条件ですか?

条件ではありません。先進的窓リノベ2026事業(環境省)では、交付申請は工事の完了・引渡し後に、登録された窓リノベ事業者が行います。工事に着手する前に必要なのは、工事請負契約の締結と工事前の写真撮影の2つです。

着工前に欠かせない2つ|工事請負契約と工事前の写真

公式サイトの手続きの流れでは、工事請負契約の締結と「共同事業実施規約」の取り交わしのあとに工事の着手があり、契約の時期は「工事着手日以前」とされています。工事請負契約は、工事金額の多寡によらず事業者の義務とされています。

もう1つが工事前の写真です。公式サイトには、工事前の写真撮影は必須で、撮り忘れた場合は補助金の交付を受けられないこと、「工事前写真・提出免除依頼書」は使えないことが書かれています。一度工事が始まると元の状態は撮り直せないため、着工前の準備として特に気をつけたい点です。

交付申請は工事の完了・引渡し後|遅くとも2026年12月31日まで

交付申請は、要件を満たす工事が終わり、工事発注者への引渡しが完了してはじめて行える手続きです。受付は遅くとも2026年12月31日まで(予算上限に達した場合はその時点まで)で、手続きは登録された窓リノベ事業者が行います。消費者が自ら申請することはできず、施主は事業者の手続きに協力する立場です。

「工事の前に申請」と思われやすいのは、なぜですか?

理由は大きく2つ考えられます。1つは、自治体の制度には工事より先に申請し、交付の決定を受けてから着手する流れのものがあること。もう1つは「交付申請の予約」という名前の響きから、工事より先にするものと受け取られやすいことです。

自治体の制度には「申請→交付決定→着手」の順のものもある

エオエルの補助金ページでも、制度によっては交付決定を受けてからでないと工事を始められないものがあると案内しています。自治体の制度の金額や受付状況は年度ごとに変わるため、使いたい制度がある場合は各自治体の公式サイトで確認が必要です。なお環境省の公式サイトには、地方公共団体の補助制度は、国費が充当されているものを除いて併用できると書かれています。

先進的窓リノベ2026事業の手続きの順番と、自治体の制度では順番が異なるものがあることを左右に分けて示す図 図 国の制度と自治体の制度、手続きの順番の違い 国(先進的窓リノベ2026事業) 自治体の制度(一部) 契約・工事前の写真撮影 最初の工事に着手 工事の完了・引渡し 交付申請(登録事業者が行う) 制度ごとに順番が異なる 工事より先に申請するものもある 交付決定の後に着手するものもある 条件は各自治体の公式で確認 国の制度の交付申請は、工事の完了・引渡し後です。 自治体の制度の金額・期間・条件は、本記事では扱っていません。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト/エオエル 補助金ページ(2026年10月28日確認)

「予約」は工事より先にする手続きではありません

交付申請の予約は、補助金の交付が見込まれる工事について、交付申請の予定額を一定の期間確保する手続きです。予約できるのは、対象製品(製品型番)が決まり、契約工事全体のうち最初の工事に着手した以降。工事が始まる前の段階では、予約はまだできません。

交付申請の予約は、いつ・誰がする手続きですか?

予約は任意の手続きで、登録された窓リノベ事業者が行います。受付は最初の工事に着手した以降から遅くとも2026年11月16日まで。予約がなくても、交付申請(工事の完了・引渡し後、遅くとも12月31日まで・予算上限まで)はできます。

手続き 時期 必須かどうか
工事請負契約の締結・工事前の写真撮影工事に着手する前必須
交付申請の予約最初の工事に着手した以降〜遅くとも2026年11月16日まで(有効期間は提出から3か月または2026年12月31日の早い日まで)任意
交付申請工事の完了・引渡し後(遅くとも2026年12月31日まで)必須
受付の終了予算上限に達した時点—

「工事着手」は窓の工事に限らない|契約に含まれる最初の工事

公式サイトでは、工事着手を「締結した工事請負契約に含まれる最初の工事に着手すること」とし、補助対象の窓の工事に限らないとしています。対象になるのは2025年11月28日以降に着手した工事で、工事着手期間は遅くとも2026年12月31日まで(予算上限に達した時点まで)です。

先進的窓リノベ2026事業の工事着手期間が2025年11月28日から遅くとも2026年12月31日までであることを示す図 図 工事着手期間(先進的窓リノベ2026事業) 2025年11月28日 2026年12月31日 この期間に、契約に含まれる最初の工事に着手したものが対象です。 予算上限に達した場合は、その時点までとなります。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年10月28日確認)

予約の有効期間は3か月か12月31日の早いほう。失効しても申請期間内ならやり直せる

予約の有効期間は、提出から3か月または2026年12月31日のいずれか早い日まで。予約が失効しても、申請期間内であれば改めて予約や交付申請ができます。予約をするかどうかは、予算の執行状況を踏まえて窓リノベ事業者が判断するものとされています。

契約から交付申請まで、どんな順番で進みますか?

国の制度では、現地の確認、契約と工事前の写真撮影、工事、完了・引渡し、交付申請の順に進みます。施主が事務局へ申請することはなく、交付申請は登録された窓リノベ事業者が行います。

契約から工事、完了後の交付申請までの流れを4段階で示す図 図 補助金を使うときの進み方 STEP 1 現地を見る 窓の仕様と 工事範囲を確認 STEP 2 契約・工事前写真 工事請負契約と 着工前の撮影 STEP 3 工事 対象製品での 施工 STEP 4 完了後に交付申請 登録事業者が 手続き 交付申請は工事の完了・引渡し後です。手続きは登録された窓リノベ事業者が行います。 交付申請の予約は任意です。要件・対象製品は年度ごとに変わるため最新の公募要領をご確認ください。 出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年10月28日確認)

01現地の確認|窓の仕様と工事の範囲を確かめ、対象製品で工事できるかを整理する

02契約|窓リノベ事業者と工事請負契約を結び、共同事業実施規約で補助金の受け取り方などを取り決める

03工事前の写真|着手の前に撮影する(撮影は必須)

04工事・完了・引渡し|契約した工事を終えて引渡しを受ける。工事後の写真も撮影する

05交付申請|完了・引渡し後に、窓リノベ事業者が手続きする

工事後の写真も交付申請に使う|補助対象の箇所すべてを撮影

交付申請では、工事前の写真に加えて、補助対象の箇所すべての工事後の写真も提出します。公式サイトによると、工事後の写真は撮り忘れた場合に後日の撮影が必要になります。工事前の写真と違って撮り直しの余地はありますが、完了の時点で撮っておくと交付申請までの手続きが進めやすくなります。

補助金は、事前に合意した2つの方法のどちらかで戻ってくる

交付された補助金は、あらかじめ合意した方法で窓リノベ事業者から還元されます。方法は「契約代金に充当する」か「現金で支払う」かのいずれかで、契約のときに取り交わす共同事業実施規約で決めておきます。

着工前の準備で、施主が確かめておきたいことは何ですか?

確かめておきたいのは、依頼先が登録事業者か、契約で何を取り決めるか、工事前の写真に協力できるか、の3点です。自治体の制度も使いたい場合は、その制度の順番も早めに確認しておくと安心です。

確かめること 理由 確認先
依頼先の登録登録のない事業者との契約は補助対象とならない公式サイトの「窓リノベ事業者の検索」
契約と規約補助金の受け取り方や、交付を受けられなかった場合の負担を取り決める契約時の説明
工事前の写真撮り忘れると交付を受けられない工事の担当者
対象製品性能要件を満たすことが確認された製品に限られる見積書・公式の製品検索
自治体の制度申請の順番が国の制度と異なるものもある各自治体の公式サイト

もし自治体の制度も使いたいなら、国の制度の流れに合わせる前に、その制度の申請時期を先に確認するのが向いています。もし国の制度だけを使うなら、依頼先が窓リノベ事業者として登録されているかを確かめるところから始めると進めやすくなります。

着工前の準備セルフチェック(6項目)

当てはまるものにチェックを入れてください。個人情報の入力はありません。

当てはまる数を数えて、下の早見表をご覧ください。

当てはまった数でみる読み取り方
当てはまる数読み取り方
0〜2個まずは依頼先が登録事業者かどうかと、契約で何を取り決めるかの確認から始めると、着工までの準備が見えやすくなります。
3〜4個準備は進んでいます。残った項目は、契約の前に依頼先へ聞いておくと安心です。
5〜6個着工前の準備はおおむね整っています。工事の完了・引渡し後の交付申請まで、依頼先と流れを確かめておきましょう。

エオエルでは、補助金の手続きをどこまで引き受けていますか?

エオエルは住宅省エネ支援事業者として登録しており、制度の情報集めから書類と写真の準備、交付の申請、完了の報告まで、窓の工事とあわせてお引き受けしています(自社サイト「補助金」ページ・2026年10月28日確認)。

まずは現地調査で窓の状態を見て、使える制度を整理します。現地調査とお見積りは無料で、その場でのご契約はお願いしていません。書面をお持ち帰りいただき、ご家族でご相談のうえお決めいただけます。制度の比較は補助金・助成金のページ、手続きの疑問はよくあるご質問もご覧ください。

見積りは窓ごとに要否を分け、補助金を含む総額で比べられる形に

エオエルでは、窓ごとに要否を分け、要らない窓には要らないとお伝えしたうえで、補助金を含む総額でも比べていただいています。お見積りで補助金を含めた金額をご確認いただき、ご納得のうえでご契約という順番です。契約の前に工事の範囲と補助金の扱いが見えていれば、着工前に何をそろえるかも具体的になります。

項目 内容 確認先
制度名先進的窓リノベ2026事業(環境省)公式サイト
補助上限住宅1戸あたり100万円同上
対象の下限1申請あたり合計補助額5万円以上同上
対象工事ガラス交換/内窓設置/外窓交換(カバー・はつり)/ドア交換(窓の工事と同一の契約で同時に申請する場合のみ)同上
工事着手期間2025年11月28日〜遅くとも2026年12月31日(予算上限到達時点まで)同上
申請する人登録された窓リノベ事業者(消費者が自ら申請することはできません)同上

補助金は予算の範囲で受け付けられる制度で、要件の確認と審査があります。申請すれば必ず受け取れるものではなく、本記事は受給を保証するものではありません。制度名・上限額・下限額・対象工事・申請期間はいずれも環境省公式サイトで2026年10月28日に確認した内容です。交付申請の手続きは工事の完了・引渡し後で、交付申請の予約は任意です。予算の消化状況(2026年10月28日午前0時時点で申請額は予算の約32%)は毎日更新され、予算上限に達した時点で受付は終了します。検討の際は先進的窓リノベ2026事業の公式サイトで最新の状況をご確認ください。

窓の補助金と着工前の申請について、よくある質問は?

契約から交付申請までの手続きについて、迷いやすい点をまとめました。制度の内容は年度ごとに変わるため、検討の際は公式サイトの最新情報もあわせてご確認ください。

窓の補助金は、工事を始める前に申請しておかないと使えませんか?
先進的窓リノベ2026事業では、交付申請は工事の完了・引渡し後に、登録された窓リノベ事業者が行います。工事に着手する前に必要なのは、工事請負契約の締結と工事前の写真撮影です。

交付申請の予約をしないと、補助の対象から外れますか?
外れません。予約は任意で、予約がなくても工事の完了・引渡し後に交付申請ができます(遅くとも2026年12月31日まで・予算上限に達した場合はその時点まで)。

工事前の写真を撮り忘れたら、どうなりますか?
環境省の公式サイトでは、工事前の写真を撮り忘れた場合は補助金の交付を受けられないとされています。エオエルでは、写真を含む書類の段取りを窓の工事とあわせてお引き受けしています。

自治体の補助金も、国と同じ順番で進めればよいですか?
同じとは限りません。自治体の制度の中には、工事より先に申請して交付の決定を受けてから着手する流れのものもあります。条件や受付状況は、各自治体の公式サイトでご確認ください。

工事着手期間の「着手」とは、窓の工事のことですか?
窓の工事に限りません。工事請負契約に含まれる最初の工事に着手することを指し、2025年11月28日以降に着手した工事が対象です(遅くとも2026年12月31日まで・予算上限に達した場合はその時点まで)。

出典:環境省「先進的窓リノベ2026事業」公式サイト(https://window-renovation2026.env.go.jp/ / 事業概要 https://window-renovation2026.env.go.jp/about/ / 対象要件の詳細 https://window-renovation2026.env.go.jp/overview/ / 申請手続きの詳細 https://window-renovation2026.env.go.jp/application/ ・2026年10月28日確認)。株式会社エオエル「補助金」ページ(https://eoeru.com/subsidy/)・「よくあるご質問」(https://eoeru.com/faq/)(2026年10月28日確認)。

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